|
Lighthouse Magazine 掲載のコラムより By: Mark Takatsu
48.カレーに霜降りステーキ肉?!
どんな仕事もビジネスとして評価する場合は (1)質 (2)量 (3)時間 が3つの要素になります。 これを式にすると:
仕事の質×仕事の量÷かかった時間 = 仕事の評価
という形になると思います。 どんなに質の高い仕事をしても結果が少なく時間がかかりすぎたらビジネスになりません。 反対に多くの仕事を短時間で終わらせても内容が悪ければ売り物になりません。 ですから、大切なのは3つの要素をバランス良く向上させるということだと思います。 量と時間は生産性を上げることで改善できますが、問題は質です。 質を追い求めるといくらでも時間がかかってしまうからです。 趣味や芸術ならいいかもしれませんが、ビジネスでは時間イコール経費です。 それでは利益のために質を落とすのかと言われるかもしれませんが、そうではなく質を仕事の目的に合わせてバランス良く最適化すると考えてください。 部分的な過剰品質はカレーに最高の霜降りステーキ肉を入れるようなものです。 47.こんな筈じゃ
アメリカでの採用は、直接の上司になる人間が書類選考や面接を行うことが原則です。 人事部やトップマネージメントも選考や面接を行うことがありますが、あくまで直接の上司(Hiring Manager)の意思が最優先されます。 ですから、アメリカの就職は「入社」というよりも担当部署への「入部」であり、面接は直接の上司とのお見合いのような意味合いが強いです。 お互いにこれから長い間苦労を共にして、一緒にプロジェクトを成功させるパートナーを探すわけですから、大事なことは等身大の自分を見せるということです。 自分の知識、技能、経験を客観的に分かりやすく経歴書に書き、面接では試験という意識を捨てて自分が果たしてどれぐらい貢献できるのか、不足しているものは何か、やりがいはあるか、相手との相性は良いかなどを見極める場だと思ってください。 誤った判断でたまたま仕事に就いても、後でどちらかがこんな筈ではなかったと感じるようであれば、その雇用関係は長くは続きません。
46.NO OUTLET
アメリカで車を運転していて、この標識を見落として進入してしまい、出口が見つからずに結局元の道に戻ったという話を良く聞きます。 仕事探しにも出口無き道があります。 特に労働ビザを必要とする方は、事前にしっかり調べておかないと、大切な時間やチャンスを無駄にしてしまうかもしれません。 労働ビザを取得する主な条件としては学位、習得科目、仕事経験、国籍、犯罪歴などが問われます。 また、企業も労働ビザをサポートできる条件、たとえば適正な給与、労働ビザの必要性、会社の規模や業務内容などを証明する必要があります。 採用前にこれらの条件を細かくチェックする企業もありますが、それが行われずに採用が決まってビザを申請する段階で条件が合わず採用取消というケースも耳にします。 そうなると双方にとって時間と労力の無駄になり、全て振り出しに戻ってしまいます。 就職時には自分がどんなビザの取得条件を満たしているか良く確認しておくことが大切です。
45.人は好きな人に味方する
人の支持を得ようとする時に、最初から完璧な論理や数字を周到に準備して、詰め将棋のようにあらゆる手を考えておけば必ず説得できるのでしょうか? 相手がコンピュータだったらそれは可能かもしれません。 でも、人は相手のことが嫌いだったり信用していなかったりすると、どんな正しい理論であってもNoの答えに導こうとします。 理論で勝っても、感情的に反抗されたらどうすることも出来ません。 これは蓋の閉まっている容器に水を入れようとするようなものだと思います。 一方、相手から好感を持たれていると、出来るだけ願いを聞いてあげようという気持ちからスタートするので、話はどんどん前向きに進みます。 むしろ、理由はそれを正当化するために考えるようになります。 ですから、相手を説得しようとする時には、先ず好感を持ってもらうことです。 明るい笑顔できちんと挨拶するとか、誠実に対応するとか、約束を守るとか、相手の良い面を見るなどの心構えが相手の心の蓋を開きます。
44.感情は胸に、精神は腹に
感情や心理を表現するのによく「胸」と「腹」のつく言葉が使われます。 たとえば胸のほうですと、胸を打つ、胸が高鳴る、胸躍る、胸を痛める、胸騒ぎ、胸のつかえ、胸を引き裂かれる、胸をなでおろすなど、心に湧いてくるおさえ切れない感情の表現が多く、胸は「感情の住み家」だと思います。 一方腹の方ですが、腹を割る、腹を据える、腹が立つ、腹の虫がおさまらない、腹黒い、腹を探るなどの言葉が示すように、腹はその人の理性や考え方によって作られる「精神の住み家」だと思います。 腹が据わったというと、精神が安定しているということですし、腹が立つというのは精神が乱されるということですね。 そう考えると、喜怒哀楽の中で、怒りというのはちょっと他の感情と違っていて、理性でコントロールできるものではないでしょうか。 怒りは自分に向ければ進歩への原動力にもなりますが、他人に向ければ必ず反発を招きます。 怒る事も時には必要ですが、うまくコントロールしたいですね。
43.初対面はチャンス
朝、家の周りを走るのが私の日課ですが、走っていると色々な人に出会います。 毎日同じ時間帯に出会う人も少なくありません。 でも、毎回挨拶を交わす人と、何度も会っているのにお互い顔も合わさない人がいます。 なんでそうなるのか考えてみると、相手から声を掛けてもらったり、こちらから声を掛けたりした人とはその後挨拶するのにためらいがありません。 しかし、一度すれ違う時にお互いに無視した人とはその後何度すれ違ってもただの通行人という感じです。 会うたびに挨拶する人は笑顔を見せてくれますし、お互いに近隣の住人として好感を持つようです。 しかし、一度無視してしまうと、気まずくてなかなか声を掛けづらくなってしまうと思います。 人生のチャンスは全て人間関係がもたらすものです。 良い関係が増えるほど良いチャンスも増えると考えると、初めて会う人の顔を見て、自分から笑顔で声を掛けることは、まさにチャンスの種を蒔くようなものだと思います。
42.負けない方法
人生に勝ち負けはつきものです。 勝つこともあれば負けることもあります。 誰もが勝負に勝ち続けたいと思いますが、必ず勝てる方法などはありません。 でも、負けない方法というのはあります。 一つは勝てない勝負はしないことです。 時には明らかに負けると分かっていても勝負しなくてはならない事もありますが、勝てる見込みの極めて少ないことばかりに時間を費やせるほど人生は長くありません。 もう一つは勝つまでやめない事です。 これもバカバカしいと思われるかもしれませんが、何度負けても挑戦し続けている限り真の負けではありません。 やる気をなくして挑戦することをやめた時が本当の意味での負けだと思います。 ギャンブルは勝つまでやめなければ必ず勝てますが、それまで資金が持つかどうかが問題です。 でも、人生の勝負に必要なのはお金ではなく勝つまで努力を続けることだと思います。 そして努力はお金と違って強い意志を持ち続ける限り、尽きることなく継続することができます。
41.孤島の漂流者
もしもあなたが無人島に一人流れ着いてしまったらどうしますか。 先ず大事なことは自分が生きること、水を飲む、食事をする、身を守るなどですね。 次には服を着たり住まいや食料を確保したりしてより安定で快適な環境を作ります。 でも、何とか生活できるようになっても、毎日一人で生きているだけでは淋しすぎますよね。 多分、どんなことをしても心は空虚だと思います。 つまり、人は他人と触れ合うことにより初めて生きがいを感じるのだと思います。 人には様々な欲望があり、それを実現するために行動します。 欲しいものを買いたい、綺麗になりたい、知識を得たい、強くなりたい、スリルを味わいたい、笑いたい、人に勝ちたい、尊敬されたい、喜ばれたいなど動機は沢山あります。 これらは全て対象となる他人が居てこそ快感になります。 そう考えると人を羨ましがらせたり、力で屈服させたりすることは、結果的に人を遠ざけ、自分を心の無人島に追いやることではないでしょうか。
40. OPTの延長
移民局は4月8日付けで一部の理系OPT (Optional Practical Training) 学生対象に最大17ヶ月のOPT期間延長を認める制度を発表しました。 対象となるのは Science, Technology, Engineering, Mathematics のメジャーを卒業したF-1学生で、通常のOPTを取得し、延長申請する業務が自分の学位に合致すること、雇用主が移民局の E-Verify プログラムで認められていることが条件です。 これにより、理系の学生に最大2年5ヶ月のOPT就労が認められることになり、その間にH1-Bの申請も最大3回のチャンスが生まれるので、アメリカ就職を希望する理系の学生にとってはまさに朗報といえるでしょう。 それから今回新たに、通常のOPTが卒業後でも60日以内であれば申請できるようになった点と、OPT就労者が正式にH1-Bの許可を得た場合、OPT有効期間が10月1日まで延長される点が加わりました。 これらにより、OPTからH1-Bへの切り替え時に合法的に働けない期間が生じる問題が改善されております。
39. ライバル会社への転職
日本人はライバル会社への転職をためらう方が多いようです。 今まで「うちの会社」として籍を置き、一緒に働いてきた仲間を裏切るような気持ちになるのでしょう。 でも、今まで私がアメリカで人材の仕事をして切実に感じているのは、企業に普遍性を求めてはいけないと言うことです。 同じ会社に10年以上勤務した経歴を持つ方は全体の約2割に過ぎません。 もちろんキャリアアップのために転職される方も多いのですが、会社や部門がクローズしたり、プロジェクトが中止になったりして、やむなく転職となるケースも非常に多いのです。 アメリカではいざと言うときに、会社がなにかしてくれるとあてにしてはいけません。 ライバル会社への転職もスポーツ選手のように自分を高く買ってくれるところに移籍すると考えたほうがいいでしょう。 気をつける点は、転職先の会社があなたの技術や経験よりも、ライバル会社の情報やノウハウを取り込むことが主目的であれば、早晩また転職と言う結果になります。
38. 何とか採用したくなる人
アメリカではインタビューは、上司になる人を交えた面談がほとんどです。 これは、チーム作りも担当マネージャーの責任だからです。 ですから、面談はあなたが採用後に一緒に働く人とのお見合いのようなものでもあります。 経験や能力は重要ですが、お互い人間です。 毎日顔を合わせ、苦楽を共にする仲間を選ぶからには相性や人間性が最初に判断され、それをベースに面談が進行してしまう様です。 あまり一緒に働きたくないと思われた場合、面談はお断りのためのあら探しになるかもしれません。 しかし、人物的に気に入られれば多少の知識や経験の不足も「入社してから覚えればいい」というように、敷居が下がります。 ですから、仲間にしたいと思われるのがポイントです。 事前に先方の会社や業務の内容を良く調べて、自分でも仲間に入りたいという強い希望を持てば、それは必ず相手に伝わります。 そして、仕事や人生を前向きに捉え、明るくはきはきした人は、何とか採用したくなるものです。
37. 社内 [企業]
「社内起業」ではありません。 アメリカで、特に現地採用で働く方に考えていただきたいことです。 日本では会社に入社すると言います。 これは会社というコミュニティーの一員として自分をその組織に委ねるという意味合いが強いと思います。 一方、アメリカでは I am working with ~ と言いますが、今はその会社で働いているという意識が一般的です。 アメリカの雇用関係はお互いのメリットを軸とした会社と個人の対等な契約です。 このバランスが崩れた時に雇用条件の見直し、解雇もしくは退職となります。 ですからアメリカで働く方は、自分は会社という場における一つの個人企業と考えてください。 チームワークは重要ですが、それは業務を行なう為の手段です。 会社はあなたを買ってくれる大切なお客様ですが、いつ解雇になるとも限りませんから、会社に甘えたり依存したりするのではなく、常に時代の流れを見すえながら自分の知識、技能、経験、人間性などの価値を自分で創造して行きたいですね。
36. 継続は積立貯金?
継続は力なりといいます。 これは誰もが分かっていることですが、実際に物事を継続するのはとても難しいですよね。 続かなくなる一番の理由は、早く結果を得ようとして継続するのが苦痛になるような設定にしてしまうからです。 たとえばフィットネスクラブですが、入会当時は目に見えて効果が出るので短期間にロードをどんどん増やしてしまいますが、しばらくして頭打ちになると苦しい割に成果が上がらず段々と足が遠のき、ゼロに帰してしまいます。 それよりも、物足りないぐらい軽い運動でも、継続したほうが遥かに健康の為になります。 運動に限らず、自分の日常の時間や労力をほんの少しだけ良いことに割り当てて、それをずっと継続するのは、積立貯金だと思います。 すぐには使えないけれど気がついてみると大きな効果が得られているものです。 また、何年も続けていると習慣になり、あまり意識しなくても継続できるし、止めるのが惜しくなってきます。 時間をかけて築いた城は強固ですね。
35. 最後印象
これは私が勝手に作った言葉で、ネットで検索しても出てきませんでしたが、人は最後に会った時の印象がその次に会うまで残るということです。 付き合いの長い友人でも、楽しく別れた時と喧嘩別れになった時ではその後のイメージが変わります。 本当はどちらも同じ人間の側面なのですが、別れ際の印象というのは特に脳裏に強く刻み込まれるようです。 ジョブインタビューでは第一印象がとても大きな判断材料になりますし、会話の流れにも大きく影響しますが、最後をどのように締めくくるかであなたの印象が決まります。 インタビューの最後は礼儀正しくにこやかに、感謝をこめて挨拶するのがいいでしょう。 ところで、家族や同僚など頻繁に会う間柄では、別れ際がついおろそかになりがちです。 でも、人間いつどこでどうなるか分かりません。 もしかしたらもう二度と会えない可能性だってあるのですから、短くても心を込めて挨拶してください。 あなたの最後印象はずっと良くなりますよ。
34. もしも1000ドル当たったら
あなたが賞金1000ドルの懸賞に応募したとしましょう。 まあ、あまり期待しないで抽選の結果を見たら、なんと1等1000ドルの大当たりぃ〜! これは嬉しいですよね。 でも、喜びが一段落して、この1000ドルをどう使おうかと考えた時に、車が買えるわけでもないし、意外にたいしたことの無い金額だと思うものです。 1万ドル当たっても家が買えるわけではないし、それでは思い切って100ミリオンのロッタリーに当たったら一生満足でしょうか? どうやらそうでもなさそうです。 しばらくは物を買ったり旅行したり贅沢したり、事業を始めたり・・ 困った人たちに寄付するのもいいでしょう。 でも、人は有り余る財産を手にして初めて、人生で本当に大切なものは何一つお金で買えないことを実感するそうです。 まるでエベレストに登頂するのにヘリコプターを使ったような空しさかもしれませんね。 やはり自分の力で額に汗して一歩一歩向上して行くことこそ充実した人生だと思います。
33. 嵐の中で苦笑い
企業を取り巻く状況は天気のように絶えず変化しています。 晴れの時もあれば嵐の時もあります。 好調な時期には仕事の成果も上がりやすく、自分の実力以上の自信を感じますが、ひとたび状況が悪化すると労多くして報われず、つい他の道を模索したくなるものです。 でも、真の実力者とはそんな悪条件の時に踏みとどまり、大きな力を発揮する人だと思います。 限られた時間とプレッシャーの中で、的確に状況を判断しながら障害に立ち向かい、一歩一歩前進してゆきます。 そんな自信と余裕は、その人が過去に多くの困難に直面し、克服してきた知恵と勇気の賜物だと思います。 恥かしながら私自身、今までは状況が悪くなるとそれを回避することばかり考えていました。 しかし、逃げたら何も得られませんよね。 逆境こそ真の実力を磨くチャンスと考えて、前向きに立ち向かって行きたいと思います。 そして、嵐の中で苦笑いしつつ悠然と舵を切って行けるような、信頼される人間になりたいものです。
32. 駐在員の現地転職
日本からの駐在員の方で、現地転職をお考えの方にアドバイスです。 駐在員は給与のほかに色々な手当てや優遇措置があることが多いので、現地転職をする場合、収入の大幅ダウンを覚悟しなくてはなりません。 真剣に転職を考えるならば今の年収を維持することよりも、最低どれぐらいの収入があれば転職する価値があるかどうかを基準にしてください。 また、転職先で確実にビザが取れるかどうかも大きなポイントです。 しかし、自分のキャリアアップや夢の実現、お子さんの教育の問題などの理由から、現地転職をされる方の数は年々増えています。 一般に転職しやすいのは専門の技術職の方です。 職場が変わっても経験やノウハウが即戦力として活かせることが多いからです。 ご自分が転職先に何を「手みやげ」にできるかを考えてみてください。 日本の親会社を離れてアメリカで就職するということは、企業内であっても個人商店として自分で自分の仕事を作り、自らの価値を高めてゆく気構えが必要です。
31. Mid Level技術者の転職
アメリカで数年の仕事経験をお持ちの技術者の方にとって、転職もキャリアアップのための重要な選択肢です。 一つの会社に長く勤めることのメリットも大きいですが、転職によって更に自分を生かし、収入もアップするチャンスがあれば前向きに検討してみるべきでしょう。 しかし、決して給与額だけで判断しないことです。 仕事の内容、環境、やりがい、仲間、将来性、安定性など色々な角度から検討すべきです。 それから、転職に際して自分の目標をもう一度見直して、その転職が自分の目標達成のためにより良いステップかどうか考えてください。 企業がMid Level以上の技術者に求めるのは、即戦力として役立つことです。 あなたの売り物は何でしょうか? これだけは誰にも負けないと自負できるような知識や能力があれば、転職にはとても有利です。 また、中堅のリーダーは問題解決能力も重視されます。 色々な困難な状況に直面し、それを乗り切ってきた経験は、自信となってにじみ出てくるものです。
30. Entry Level技術者のキャリアプラン
これからアメリカで技術系のお仕事に就こうとしている方にとって、どんな業界のどんな専門分野を目指すかによってこれからの人生が大きく変わります。 業界を選ぶ1つのポイントは、その業界が伸びているか安定していることです。 もちろん、苦労することは良いことですが、エントリーレベルの人にとって、衰退している業界は労多くして報われず、技術者としてのキャリアアップも難しいことが多いからです。 専門分野の選択としては自分のバックグラウンドを生かしつつ需要の高まっている技術を身につけることがキャリアアップの近道です。 就職はなかなか希望通りには行きませんが、チャンスがあったら給与よりも自分のキャリア作りが出来る場に身を置くことを優先すべきです。 アメリカでは給与はいずれ必ず実力について来ます。 技術は毎日のように変化しています。 常に最先端の情報を取り入れながら技術者として自分の専門分野の確立と、変化するトレンドへの適応を心がけてください。
29. 最近のビザスポンサー状況
H1-B の定数枠の問題や申請費用の値上げなど、労働ビザの取得は厳しさを増しています。 求職者だけでなく雇用側にとってもこれは大きな問題です。 採用してもビザが取得できなければいくら優秀な人材でも諦めざるを得ないので、来年4月に H1-B を申請することを前提の採用というのはあまり行なわれておりません。 また、OPT から J-1 に切り替えることが出来なくなったので、OPT の方にとってビザ取得は更に難しい状況です。 ただし、アメリカの大学院を卒業していれば来年もH1-B の特別枠が割り当てられる見通しです。 狙い目はEビザで、既にEビザの社員のいる日系企業はマネージャークラスの日本人社員に対してEビザをスポンサーするケースが増えていますが、実務経験が3年以下の方は難しいかもしれません。 朗報は、1年以上国外に出ている H1-B 保持者がビザ枠に関係なく残りの期間を使えるようになったことです。 来年は大統領選、過去にあったようなビザ緩和措置を期待しています。
28. 現実直視
ダイエットするために一番大切なことは何だと思いますか? それは毎朝体重を量ることです。 100グラム単位で量れる体重計なら申し分なし、まず現実を直視して目標を決め、前日の成果を数字でチェックして自分にプレッシャーを与えます。 たったこれだけのことですが、確実に続けることができれば、ダイエットはほとんど成功します。 仕事も同じで、成果、進捗、目標などのガイドラインを自分自身で数字にして設定します。 目標を精一杯背伸びしてやっと届くぎりぎりの線に掲げて、何が何でもそれを実現させるのです。 毎朝現実と向き合いながら危機感を新たにすると、その日の動きが全く違ってきます。 1日の違いが積み重なって必ず大きな成果を生み出します。 でも、24時間危機感やストレスを感じていると健康に悪いですし、思い悩んでも何の足しにもなりませんから、仕事が終わったらスイッチを切るように全て忘れてしまいましょう。 翌朝自分でスイッチを入れるまでは。
27. 願望を育てる
成功している人に共通するのは心に強烈な願望を持っていることです。 願望があればそれを達成するための目標や戦略がはっきりと見え、目標に向かって最短で着実な努力を重ねることが出来ます。 そして巡ってくる運気を逃さず捕らえることも出来ます。 また、目標に少しずつでも近づいていれば苦労をしてもその苦しみより達成する喜びの方が大きくなります。 問題はどうやって願望を育ててゆくかです。 まずは決して今の自分に満足しないことです。 原動力は憧れと悔しさです。 憧れはあんな風になりたいという尊敬人物か目標人物を持つことです。 それから、悔しい思いをしたときは忘れようとするのではなく、次は絶対にそれを取り返すと心に刻むことです。 どんなに負けても勝つまでやめなければ勝ちです。 そうやって少しずつ憧れに近づき、悔しい思いを取り返してゆくことにより、おぼろげだった願望が徐々に自信に裏打ちされた明確なものになって、更に高い願望を抱くことができます。
26. 水がめの理論
人も企業も蛇口のついた水がめのようなものだと思います。 たとえばダイエットをしている人にとって食事はかめに入ってくる水です。 人間には基礎代謝がありますから、絶えず一定の水は蛇口から流れ出ています。 体重を減らすためには入ってくる水を減らす、すなわち食事を減らすことと、出る水を増やす、つまり運動などで消費するエネルギーを増やすことです。 希望の水位になったら今度はそれを保つために入る水と出る水の量のバランスを適度に調整する必要があります。 企業も売り上げ=入る水、経費=出る水と考えるとシンプルになります。 入ってくる売り上げが流れ出る経費を上回れば水かさが増えて、余裕が生まれます。 増えた水を別の目的に使うこともできるし、もっと大きな水がめに移し換えることも出来ます。 危険なのは、一時的に入ってくる水が増えて水位が上がったときで、調子に乗って蛇口を大きく開けてしまうと、一旦水位の下がりだしたかめはあっ!という間に干上がってしまいます。
25. 真のニーズを知る
仕事で依頼主の真のニーズを知ろうとする姿勢はとても大切です。 次の親子の会話を考えてください。母:ちょっとキッチンからナイフとってきてくれる? 娘:うん、いいよ(レベル1)娘:ナイフどうするの? 母:おばあちゃんからもらったリンゴむくの 娘:じゃあまな板も取ってくるね(レベル2)娘:ママおなかすいてるの? 母:そうね、もうすぐお昼だしね 娘:それじゃあ少し早いけどラーメン作って食べない? 母:そうしようか。 じゃあリンゴはデザートにしようね(レベル3) レベル1では言われたことをそのまま実行しています。 レベル2では目的を聞いて自分から別の仕事も作りました。 レベル3ではお母さんがリンゴを食べたいのは実はおなかが空いているという真のニーズを引き出し、全く別の提案をすることにより、提案が無理なく受け入れられています。 ナイフを頼まれていきなりラーメンでは却下だったでしょう。 この流れを作ることは私のビジネスノウハウの一つです。
24. 楽な商売はない
仕事には苦労がつきものとわかっていても、もっと楽をしたいと考えるのが人情です。 しかし、世の中よくできています。 楽に儲かる仕事があればやる人が増えて、その結果、競争が激化し、勝ち抜くための苦労が発生します。 私はいままで数百のクライアント企業とお付き合いしてきましたが、楽して儲けている夢のような業種は一つもありませんでした。 企業の中で楽をしている社員はいます。 これはお神輿を大勢で担いでいるときに担いでいる振りをしているような人です。 また、人を騙してお金を手に入れる人もいます。 でも、そんな人は数倍の精神的重荷を背負うことになります。 今お仕事をお探しの方、世の中どこに行っても楽な仕事はないと思ってください。 しかし、苦労を軽減することはできます。 それは自分の知識や能力を磨くこと、それから好きな仕事や得意な仕事をすることです。 プロの仕事とは人の苦労を肩代わりしてその報酬を得ること、苦労こそが飯のタネ、苦労できることに感謝です。
23. 勝ち組負け組
ビジネスの世界で両者を観察してみるとどうも負け組みは自分のビジネスを伸ばすことを主軸に考えており、勝ち組は顧客の役に立つことがビジネスと考えているようです。 ひとつの例として倉庫業というビジネスではいかに自分の倉庫を顧客の荷物で常に一杯にしておくかが従来のビジネスでしたが、不況にさらされた折の値下げ競争で多くの負け組みが生まれました。 逆に勝ち組といわれる業者はどうすればお客さんが荷物を大量に長期間倉庫に置かずに済むかを考えたシステムを構築し、そのシステム自体の付加価値にお金を払ってもらうという発想に立っております。 在庫が減り、物流がスピーディーで正確になり、細かい管理ができれば大きなコスト削減や納期短縮が実現できます。 その結果お客さんの利益が増えた中から自社の収益を得るという共存関係が生まれ、継続的で強力なパートナーシップを築くことができます。 勝ち組になるためにはそのようなお客さんの立場に立った付加価値の創造が必要だと思います。
22. メール中毒
Eメールは今やビジネスをする上でなくてはならないツールです。 お互いに時間が合わなくても連絡が取れるし、文書で残るので証拠にもなります。 ファイルを添付したり転送したり大勢の人に同時に情報を送ったりできるので、この上なく便利です。 でも、メール中毒にはご用心! メールはじっくり考えながらマイペースで書けるのでつい良い文章を作ろうとして必要以上に時間をかけがちです。 長文のメールを打っていると仕事を沢山やっている気になってくるのも問題です。 また、ビジネスは人と人とのコミュニケーションが基本ですが、メールは即時性が無いので、電話や会議だったらその場で話し合って決められることがメールではやりとりに数日かかってしまうこともあります。 微妙なニュアンスを伝えるのも難しいですね。 メールはあなたの貴重な時間を奪うものと考えて、できるだけ明確かつ簡潔な内容にしてください。 私は仕事ではなるべく電話を使うように心がけています。 21. あがらないインタビュー
インタビューでの適度な緊張感は好ましいものですが、緊張しすぎてあがってしまうと台無しなので、緊張感を抑えるコツをお教えします。 先ず、あがるのは自分をあまりにも普段より良く見せようとするからです。 でも、自分の実力の及ばないような仕事に就いてしまったら会社からは過剰な期待とプレッシャーを受けて苦労するのは自分です。 それよりも、インタビューは本来の自分の知識、技術、経験をクリアーに把握してもらう場だと思ってください。 わからない質問に想像で答えたり、あいまいな表現でごまかすのは逆効果です。 インタビューを通して等身大の自分をはっきりつかんでもらうことが採用への近道ですから、無理せず正直に答えるのが一番です。 それから、アメリカのインタビューは会社があなたを審査するだけでなく、あなたもその会社が自分の働く場所としてふさわしいかどうかを判断する場でもあります。 こんな心構えで臨めば緊張感は減りますよね。
20. 技術用語の壁
それぞれの技術分野には一般に使われない技術用語があり、技術者同士はこの専門用語を使って会話しています。 専門用語は複雑な説明を端的に表わすことができるので、とても便利です。 しかし、私が技術系の方とお話して感じるのは、必ずしもその用語を完全に理解して使っているとは限らないということです。 その技術分野にいれば沢山の用語を覚えるのですが、自分が理解していなくても専門用語を使うといかにもその専門知識があるように思ってしまいます。 これが専門用語の怖さです。 私も専門外の人に質問されてうまく説明できずに専門用語で煙に巻くなんていうこともあり、反省しています。 でも、本当に理解している事についてはたとえ相手が子供でも、いろいろな表現や方法を使って易しく説明できると思います。 一般の人に理解されて始めて技術が生きてくることもあります。 あなたは子供に空はなぜ青いの? 夕焼けはなぜ赤いの? と聞かれて易しく説明できるでしょうか?
19. 天に向かって唾
転職の相談を受けるときに、会社や上司の悪口を言う方がいます。 不満を吐き出してもらうのもキャリアコンサルタントの役目なので構わないのですが、 同じことを周りの人間に言って回ったり、インタビューの時に話したりしないか心配です。 悪口を聞くのは決して楽しいことではないし、聞く方もその言い分が100%正しいと思って聞いているわけではありませんよね。 悪口は常にネガティブにとられます。 たとえばインタビューの時に会社の悪口を言う人は、採用しても不都合が起きた時に同じように悪口を言われると思われるでしょう。 同じ内容でも前向きな気持ちで話せばぐっと印象が変わります。 たとえば「給与が安すぎる」というのを「そろそろキャリアアップしたい」と言えばポジティブになります。 「残業が多すぎる」を「もう少し自分の時間が持てる仕事をしたい」に変えればずっとソフトになります。 悪口は天に向かって唾を吐くようなもので、いつか自分に戻ってきてしまいます。
18. ソウゾウはソウゾウ
創造は人類固有の行為であり、動物も巣を作ったりはしますが、それは本能であり想像ではありません。 何かを創り出すということは先ずそのイメージを頭の中に描くということだと思います。 実現可能なことは、頭の中に現実的で明確なイメージを描くことができるので、そのイメージ通りに創作することができます。 しかし、人類は困難なことや不可能とされたことにも挑戦し、それを可能にしてきました。 たとえばわずか50年前には、ロケット、コンピュータ、壁掛テレビなどはSFの世界の話で、大半の人はそれがまさか実現するなんて思いませんでした。 でも、何とか実現したいという人の夢と希望が技術を育み、そのイメージを現実化させたわけです。 何かを創造するということは想像することであり、想像力を磨くことは創造力を高めることだと思います。 私の大好きな西堀栄三郎氏の言葉です。 「常識的に考えて不可能だというのなら、その不可能を可能にするためには非常識で考えるしかない」。
17. 目標が見えない
多才な方ほど色々なことが出来てしまい、自分の目標を絞れないことがあります。 もちろん仕事は全て実際にやってみなければわからないのですが、人生の時間は限られています。 広い原野でどこに金が埋まっているか見当がつかないときは「先ず足元を掘れ!」です。 そのときにガイドラインとなるのが自分の得意なことか好きなことです。 得意なことは人と同じ努力でより多くの結果を生むことが出来るし、好きなことは苦労しても苦になりません。 それから、一度やると決めたら少なくとも一生懸命に3年間は続けることをお勧めします。 どんな仕事でも本当の難しさや楽しさが分かるのに最低3年はかかるし、そこから得られた経験がほかの仕事でも役に立つようになってきます。 また、仕事で一番大切なのは人間関係ですが、周囲の人たちとの良い信頼関係ができるのにも3年ぐらいはかかるものです。 良い人間関係ができると仕事も楽しくなり、ビジネスもぐっと加速しますよ。
16. 成功談は銀、失敗談は金
サクセスストーリーは夢と勇気を与えてくれます。 人の成功談に感銘を受け、自分も頑張れば夢が実現できると確信を持つことは成功への原動力となります。 しかし、成功するということは、努力や失敗を積み重ねながら周囲の条件とチャンスを得て花が咲くようなものです。 そして、つかの間の開花の後にはまた新しい花を咲かせるための努力が始まります。 成功談ではどんな努力をしたかということはよく語られますが、なかなか失敗したことは聞くことができないものです。 でも、成功の影で重ねられた失敗、それをどうやって乗り越えたかという失敗談の方に成功のためのノウハウが詰まっていると思います。 ですから、成功者の失敗談を聞ける機会はとても貴重です。 恥を忍んで明かしてくれる失敗談、それにどう対処したかを教えてくれるのは本当にありがたいことだと思います。 同じように、あなたが自分の経験を人に役立ててもらいたいと思ったら失敗談も話してあげてください。
15. 運命を信じるな
人生は常に分かれ道の連続です。 誰にもその先がどうなっているのかわかりません。 でも、私は運命を信じません。 もしも運命というものがあるのなら、分かれ道をどちらに進んでも同じところに出てしまうはずです。 あなたの過去を振り返ってください。 今までに自分で選んだ大きな分かれ道で、もしも別の道を歩いたとしたら今のあなたはまったく違った状況になっています。 たとえば、もしアメリカに来なかったらあなたは別の生活をしているでしょう。 そう考えると運命というのは単なる結果論だと思います。 分かれ道の先には更に無限に分かれ道が広がって行きます。 人は常に分かれ道に出会い、考え、迷い、いずれかの道を選びます。 どれを選ぶかはあなたしだいです。 そのときに道しるべとなるのがあなたの目標、希望、そして夢です。 生まれた環境、身体、能力、人種、性別などの境遇の違いはありますがそれは単なる出発点、あなたの人生はあなたが変えていけるのです。
14. それって今できるの?
自分にとって過去の経験はかけがえのない財産です。 成功も失敗もそれが精一杯努力した結果であれば活かせないものは何ひとつありません。 成功の自信、失敗からの学習が大きければ、より困難な状況にも立ち向かってゆくことができます。 また、素晴らしい業績や苦労した話はしばしば人を感動させ、尊敬や憧れを集めるでしょう。 でも現役のあなたはそれが今やってもできることなのか自問自答してください。 昔できたけれど今できないことは単なる思い出です。 他人には自慢話にしか聞こえないかもしれません。 今、自信をもってできることをあなたの今の実力と考えるべきです。 たとえば資格を取っても使わずに忘れてしまったらもはや資格と言うにはふさわしくないでしょう。 自分の中で今できることと過去にできたことを分けてみてください。 今の自分で勝負する。 どんなに切れる包丁でも使わなければさびるので、普段使う包丁は常に鋭利に研ぎ澄ましておく努力が必要です。
13. Move On!
誰にも調子の良い時期と何をやっても裏目に出るような時期があります。これは天気が晴れたり嵐になったりするのと同じで、避けることはできません。嵐は必ず晴れますがどうやってその時期を乗り切ればよいのでしょうか? 調子が悪いと人は自信を無くして焦り、目先の問題にばかりとらわれて事態をさらに悪化させてしまいます。これは水に溺れている人が浮き上がるために全力で手足を動かして体力を消耗してしまうのに似ています。力を抜いてリラックスすれば自然と体は浮いてきます。先ずは流れに逆らわず、落ち着いて周囲を眺め、次に目標を定めてそちらに向かって少しずつでも進むしかありません。 私自身よくない事が立て続けに起きてひどく落ち込んだときに、20歳も年下の同僚から「高津さん、Move-onですよ」と言われてはっと気がつきました。 思い悩みは何の役にも立たない。自分の信念の指す方向に向かって今できることを確実に進めて行くことが唯一嵐の中を進む方法であると。
12. ありがとうございます
私は今のところ信じる宗教は無いのですが、毎朝ジョギングの後に仰向けで空を見ながら感謝をするようにしています。先ずこの宇宙に感謝、広い宇宙の中に奇跡的に存在する水の星地球、そこに生命体が発生し、長い進化と変異を経て人類となり、祖先の苦労と努力と愛によって稀有の確率で人間として生命を受け、今生きていることへの感謝、父母への感謝、家族への感謝、友人への感謝、これらを心の中で「ありがとうございます」という言葉で表現しています。不思議なもので、これを行うようになってから自分の周りで起こるネガティブなことが激減したのです。よくよく考えてみれば、ポジティブかネガティブかは絶対的なことではなく、自分が判断していたのだということがわかりました。ありがとうというのは「有り難い」ということで、本来は無かったはずのものが自分に与えられることへの深い感謝を表す言葉です。「ありがとうございます」・・ 美しい言葉です。この言葉を使うときはどうか心をこめてください。
11. トーラランス?
地名のトーランスではなく Tolerance〔寛容・許容〕です。 緻密に計算して計画を立てても実行するとなかなかそのとおりには行きませんよね。 でも、トーラランスがあればさまざまな問題が起きても何事も無かったかのように切り抜けてゆくことができます。 そのためには先ず自分が寛容になることです。 人や物事に過度に期待せず、目標に幅を持たせてください。 その上で、最悪の事態が起きた場合を想定して対応の仕方を考えておくのです。 これは、小型機で飛行中にエンジンが止まっても着陸できる場所を見つけておくようなものです。 そうすれば心に余裕ができ、最善の結果を出すために安心して力を発揮することができます。 ポジティブ思考と言って悪いことは考えないようにする人もいますが、それはただの自己暗示だと思います。 最悪のことを一度は考えてそのときの対応を決めておき、後は前向きに努力することが本当のポジティブ思考ではないでしょうか。
10. 有・言・実・行
日本では不言実行が美徳とされていますが、アメリカでは逆にネガティブな効果をもたらすことが良くあります。 良かれと思い、黙って人の仕事を手伝ってあげたら仕事を奪ったと思われたという悲劇もあります。 たとえ結果が良くてもコミュニケーションなしに自分の領分でない仕事をすることはアメリカでは大変に危険なことです。 特に真面目で几帳面な日本人の方は気をつけてください。 アメリカでは「有言実行」、つまり何かをする前に関係者にコミットメントを行い、それをきちんと実行することが大切です。 特にビジネスでは不可欠です。 コミットするということは失敗したときに言い訳ができないのでプレッシャーが大きいですが、言ったことを実行して成功させる人は尊敬されます。 不言実行の場合失敗しても言い訳がいろいろできますよね。 アメリカ人のスポーツ選手が試合前に「自分が相手を倒す」などと思い上がったようなコメントするのを見て嫌悪感を抱く方は要注意です。
9. No が出発点
最近はエンジニアでもクライアントやベンダーと交渉する必要性が増えています。 一般に技術者の方は交渉が苦手と言う方が多いのですが、あまり交渉を避けていると技術の安売りに繋がってしまいます。 自分の技術を正しく認めてもらうためにも交渉力は大切なので、今回は2つ交渉のポイントをお教えします。 先ず、真剣な交渉は常にNoから始まる事を念頭に置いてください。 もしも相手がすぐにYesの回答をした場合は遠慮しすぎだったと言うことです。 最初に相手からNoと言われることを恐れないことです。 相手も全てNoで突っぱねたら交渉にならないことは分かっていますが、出発点として先ずNoという回答をするのが定石です。それをどうやってYesに変えるかが交渉です。 もう1つは「落としどころ」を設定しておくことです。 交渉の結果あわよくば狙いたい線と、絶対にそれ以上は譲れない線を想定しておいて、その範囲内で合意するように交渉を進めれば良いのです。
8. 私の給与はいくら?
仕事を探すときに希望給与はどうやって決めればよいのでしょうか? アメリカで仕事経験の少ない方には難しい問題です。 ネットのサイトを見ると業種と経験年数による平均賃金が出ていますが人は人、自分がそのケースに当てはまるとは思わないことです。 それよりもメディアやネットの求人広告の給与レンジを参考にする方が現実的です。 初めから給与は多いに越したことはありませんが、給与額は遅かれ早かれあなたの実力に合ってくるものです。 自分は実力以上の給与を取っていると思うと精神的に非常にきついものです。 反対に少しぐらい給与が低めの方がポジションは安定するし、いざとなったらどこに行っても今以上稼げると思うととても気持ちが楽です。 実力があり、実績を出しても給与条件が改善されない人には他からけっこう声が掛かるものです。 給与は会社からもぎ取るのではなく、自分で良い仕事をすればそれに応じた対価をお客さんが払ってくれるのだと考えてください。
7. 逆転の発想
仕事は相手に品物やサービスを提供し、相手のニーズを満たすことで完結します。ところが、一般には品物やサービスを提供した時点で売り上げが立つので完結したと思っていることが余りにも多いのです。お金をもらったらそれ以上手を掛けたくないという気持ちは分かりますが、ロングレンジで成功している人や会社はむしろこの部分を大切にしていると思います。相手のニーズを満たすには先ずニーズを知る必要があります。しかし言葉や文書の注文にはなかなか本音のニーズは出てきません。より深くニーズをつかむということはどれだけ相手になり切れるかということです。日ごろからあなたの知識、経験、想像力を使ってもし自分が相手だったらというシミュレーションをしてみてください。これはあらゆるビジネスシーンで役に立つはずです。また、嫌いな相手やケンカしている相手の目から見た自分を想像してみることによりあなたの対人関係は飛躍的に向上します。
6. 余裕を残す
仕事はマラソンのようなもので、常に全力を振り絞っていると直ぐに息切れします。 時には100%以上の瞬発力を出すことも必要ですが、長い道のりを走り続けるためにはほんの少し余裕を残しておく自己コントロールが大切です。 余裕が無いと溺れながら泳いでいるようなもので、せっかく全力を出しても見当違いの方向に進んでしまい、結果として後戻りしなくてはならないこともあります。 人は忙しくしていると正しいことをしているように錯覚しがちですが、実はこれはとても危険なことです。 忙しさは一種の精神安定剤でもあり、時には問題の本質を見失うからです。 しかし、いくら忙しくしていても成果が出ないのであれば個人の経験にはなってもビジネス的には意味がありません。 忙しさにはきりが無いということを認識して、自分のスケジュールにほんの少し余裕を残し、常に自分の行く先を見定めながら効果的な行動をすることが結果的にはより多くの成果を生むものです。
5. 能力 =(知識 + 技能 + 経験)× 心
個人の能力は数字で表せませんが、私の経験上あえて式で表すならばこのようになると思います。 知識(Knowledge) は勉強や読書などで情報として得るもの、技能(Skill) は実際に手を動かしたりして会得するもの、経験(Experience) は実際に作業を行った結果、得られるものです。 これらを足したものに仕事を行う姿勢、意気込み、思いやりなどの心のファクターを掛けたものが仕事での能力になると思います。 能力を向上させるにはこれらのバランスを取ることが大切です。 実務経験の無い方は学校などで得た知識を基に技能を覚え経験を積み重ねてゆかなくてはなりません。 また、経験豊富な方も経験だけに依存することなく常に新しい知識を取り入れて自分の技能を磨く必要があります。 そして、それらを生かすのが心構えです。 これがゼロだったら全てゼロになってしまいます。 技術者として成功し、人間としても魅力ある人は何歳になってもこの数値が向上していると思います。
4. 体力UPは気力UP
仕事にはストレスがつき物です。 しかし気力が充実しているときはあまりストレスを感じずに難なく乗り越えられるものです。 では、気力が衰えているときはどうしたらよいでしょうか? お酒などでストレスを発散させる手もありますが、根本的な解決にはなりません。 そんな時は運動することをお勧めします。 毎日最低30分、汗をかくような運動です。 だまされたと思ってともかく2週間続けてみてください。 ただし、急な激しい運動は体の負担にもなり続かないので、様子を見ながら少しずつ運動量を増やして行きます。 とにかく毎日続けることが大切です。 2週間後あなたの気力は確実にUPして、ストレスに対して耐性が出てきます。 そうなってくると前向きにどんどん問題を解決する力が湧いてきます。 忙しさとストレスで運動もしなくなり、体力と気力が衰えてネガティブスパイラルに入っている方、悪循環を断ち切る一番有効で健康的な解決方法は「運動」ですよ。
3. 時間? 成果? あなたはどっち?
仕事に対する考え方は大きく二つに分かれます。 一つは自分の時間を提供して給与をもらうという考え方、もう一つは自分のパフォーマンスを提供して成果を出し、企業の利益から報酬を得るという考え方です。 これは雇用形態が時給制か固定給制かという事には必ずしもイコールではありません。 固定給でも時間が来れば会社のビジネスに関係なく帰宅して自分の時間を作りたい人もいますし、時給で働いていても仕事で成果を上げて会社がより良くなることを目標とする人もおります。 各個人事情が違いますからどちらが良いかということはあえて申し上げませんが、後者の方はキャリアアップが早く、仕事のオファーも多いです。 技術者の仕事は問題解決に時間がかかる事が多く、本人に素早く解決しようという意思がないといたずらに時間が過ぎてしまいます。 それでも会社は給与を払わなくてはならないのですが、あなたはどう思いますか?
2. 自分の得意分野を持とう
現代はスペシャリストの時代になってきています。 今でも日本では幅広い知識や守備範囲を持つことが企業内で重要視されますが、アメリカの技術系のポジションは9割方が専門の知識・技能・経験を要求されます。 そこでアメリカの技術者は常に自分のスペシャリティーを時代の要求に合わせつつ高めてゆく努力をする必要があります。 これだけは人に負けないという物を持つと他の技術者からも一目置かれ、たとえマネージメントのポジションに就いてもメンバーからの信頼を得ることが出来ます。 アメリカの社会は夢や目標を持って努力している人間をサポートする傾向が強く、逆に言われたことを何でも淡々とこなす「縁の下の力持ち」のような人は、何を考えているのか分からないと思われます。 10年後あなたはどうなりたいか考えてみてください。 そうすれば、何が必要で何が足りないか、次の一歩はどちらに踏み出すべきかが見えてくるはずです。 10年後が見えない方は「先ず足元を掘れ」です。
1. 問題解決こそプロの本筋
バブルの時代、人々は常に新しくて少しでも良いものを手に入れようとしていたので、良いものを作ればどんどん売れました。 しかしバブル以降は節約意識が高まり、本当に必要だと思われない限り売れない時代になっています。 景気が回復しても人々の節約意識は高くなっているので、売るためには根底にあるニーズをつかまなくてはなりません。 そこで相手の問題や希望を理解し共有して、それをプロとして解決する事が技術者に求められています。 ですから人の話を良く聞き、コミュニケーション能力の高い技術者はどこの企業でも人気が高くなっています。 技術やアイディアでお客さんの問題を解決し、それによってお客さんのビジネスも発展するならば、クライアントとベンダーという関係をビジネスパートナーという関係に高めることが出来ます。 普段の生活でも視点を変えて相手の立場になってみるという事を心がけてみてください。 きっと良いことが起きますよ!
|